バストが下がるか、支えられるか。それを決めるのは「筋肉」です
「年齢とともに姿勢が崩れてきた」
「鏡に映る自分の胸の位置が下がって見える」
「巻き肩で洋服が似合わない」
こうした悩みを抱える女性の多くが、骨格ウェーブ体型の持ち主です。
華奢で女性らしい印象を持つ一方で、筋肉のつきにくさや重心の偏りが、バストダウン・猫背・首肩こりといった問題を引き起こします。
私は15年以上、パーソナルトレーナーとして指導してきました。
そのなかで見えてきたのは
「胸と背中を鍛えることで、“骨格ウェーブ特有の弱点”は確実に改善できる」
という事実です。
この記事では、実際の指導経験に基づいた、安全かつ効果的なトレーニング法を、具体的な実践ステップとともにお届けします。
骨格ウェーブの落とし穴:「姿勢」と「重力」に要注意
骨格ウェーブ女性に見られる、典型的な弱点を以下に整理しましょう
特徴 | 解説 |
---|---|
胸郭(胸の土台)が狭い | バストを支える面積が小さく、下垂しやすい |
背中の筋肉が弱い | 猫背・巻き肩・肩こりの原因に直結 |
骨盤が前傾・反り腰気味 | バランスを取るために胸が下を向きやすい |
こうした体型的特性が積み重なると、姿勢の崩れ → バストの垂れ → 見た目年齢の加速という負の連鎖に入ってしまいます。
とくに「バストの下垂」は、女性の心理的ストレスを高め、自信の低下や服装の制限につながりやすく、QOL(生活の質)に直接影響する要素といえるでしょう。
🔥だからこそ、声を大にして伝えたい。
「バストは、トレーニングで支えることができる」という事実を。

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胸筋トレーニングの誤解:バストアップ=大きくなる、ではない
「胸を鍛えたら、バストが大きくなるんですか?」
実際、多くの女性がそう誤解しています。
正確に言えば、筋トレによってバスト自体が大きくなるのではなく、「位置とハリ」が改善されるのです。
✅ バストアップの本質=“支える力”を育てること
バストは、クーパー靭帯と呼ばれる結合組織と、大胸筋という筋肉に支えられています。
年齢とともに靭帯は緩みやすくなりますが、筋肉は年齢に関係なく鍛えることが可能です。
つまり、筋トレを通じて、大胸筋を発達させることで、
- 垂れ下がったバストの位置を引き上げる
- デコルテラインを美しく整える
- 姿勢を改善し、呼吸が深くなることでホルモン分泌が整う
といった、見た目と内面の若返り効果をもたらします。

実践:自宅では「プッシュアップ」→ ジムなら「インクライン系」が最強

⬛ 自宅編:膝つきプッシュアップからスタート
【やり方のポイント】
- 手幅は肩幅より1.5倍ほど広く取る
- 肘を外側に開きすぎない(45度くらい)
- 胸を“下ろす”意識を持ち、戻すときに“押し返す”
✔ 10回×2〜3セットを目標に、週2回でOK
※フォームが不安な方は、動画解説などを参考にしてください。間違ったフォームは肩関節や首を痛めるリスクがあります。
✅ プッシュアップバー
⬛ ジム編:「重力」と「傾斜」を利用してバスト上部を狙う!
- ベンチプレス:全体的な厚みと支える力をUP
- インクラインベンチプレス:デコルテラインに厚みを出す
- インクラインダンベルフライ:バストの丸みを強調し、谷間を形成
特にインクライン種目は、垂れたバストを“上向きに再配置”するのに最適です。
週1〜2回のトレーニングでも、3ヶ月で変化を実感できます。


背中は“鍛えにくい”が“鍛えなければならない”部位
背中の筋肉は、胸の引き上げを“裏側”から支える存在です。
しかしながら、自宅での背中トレは極めて難易度が高い。
自重では負荷がかけにくく、フォーム習得にも時間がかかるため、やる気が続かない人が多いのも現実です。
だからこそ、自宅ではまず「スタビライゼーショントレーニング」を導入しましょう。
✅ 競技力アップのスタビライゼーション
🔹オススメのメニュー
- バードドッグ(左右10回×2セット)
- プランク+肩甲骨寄せ(30秒×2)
- ヒップリフト+背骨の意識(10回×2)
これだけでも背中の深層筋(脊柱起立筋・多裂筋)が活性化し、姿勢のブレを安定させてくれます。

背中は「マシンで鍛える」が一番安全で効率的
本気で背中の筋肉をつけたいなら、ジムを活用するのが最短ルートです。
- ラットプルダウン:広背筋を中心に、姿勢改善の核になる筋肉を刺激
- ローロー(ローイング):肩甲骨の可動域を広げ、美しい肩ラインを作る
初心者でも使いやすく、正しいフォームを習得すれば、首・肩こりの解消にも大きく貢献します。


まとめ:未来の“姿勢美人”は、筋肉でつくられる
💡バストが下がる理由は、加齢ではなく「筋力の低下」
💡猫背が直らない理由は、「背中を鍛えていない」から
💡見た目年齢を5歳若返らせるには、「胸と背中の強化」が最優先
これが、15年現場に立ち続けた、私が断言できる“結論”です。
胸を鍛えることは、自分を肯定すること。
背中を鍛えることは、自分を支えること。
いま、あなたが始めるその一歩が、半年後の自信と笑顔をつくります。
