座り過ぎは“静かなる不調”の引き金
「なんか疲れやすい」「夕方になると脚がだるい」「やる気が湧かない」
その“なんとなくの不調”、もしかすると原因は“座り過ぎ”です。
現代の研究では、長時間座ることで血糖値や中性脂肪が上がりやすくなり、心疾患や糖尿病のリスクが増加すると明らかになっています。
(出典:厚生労働省・アクティブガイド、WHO座位行動指針)
医学的にも、「座り過ぎは第二の喫煙」と言われるほどの生活習慣病リスク。
でも僕が見てきた中では、もっと深刻なのが「メンタルへの影響」です。
座り時間が長い人ほど、脳の血流が低下し、意欲・集中力・幸福感も下がる。
だから僕の結論はこうです。
👉 “歩くこと”こそ、最も安くて確実な薬。
体調不良を嘆く前に、歩数を増やそう。
たったそれだけで、体も心も“再起動”します。

✅ 病気の9割は歩くだけで治る!
昭和と令和の「歩行格差」
今、あなたが1日7,000歩前後だとしたら、
昭和の人から見れば、それは「歩いてない」に等しい数字です。
江戸〜明治時代の庶民は、毎日10〜30km(約15,000〜40,000歩)を歩いていました。
通勤も買い物もすべて徒歩。足腰が「生活のインフラ」だったのです。
そして昭和50年代(1970年代後半)、小学生の平均歩数はなんと27,600歩。
当時の子どもたちは、通学・外遊び・おつかい…すべて足で動いていました。
一方、令和元年(2019年)の成人男性の平均歩数は7,864歩、女性は6,685歩。
つまり、昔の日本人の3〜5分の1しか歩いていない計算になります。
そして令和7年の今。
スマホ、リモート、フードデリバリー、ChatGPT。
便利さの代償として、僕らは“足”を使わなくなった。
これは「技術の進化」ではなく、「身体の退化」かもしれません。

✅ 歩く
30代からは歩け:下半身が老けると人生が重くなる
デスクワーカーの皆さん、1日の座位時間はどれくらいですか?
8時間を超えるなら、それは「血流の渋滞」です。
僕のパーソナルトレーニングの現場で特に多いのが、30〜40代の方。
彼らの共通点はこうです👇
- 股関節が硬い
- 足が上がらない
- 太もも裏がムズムズする
- 長く座っていると腰や首が重い
これらは筋肉や神経の“動きの鈍化”です。
特に股関節は「人間のエンジン」。ここが固まると代謝も落ち、下半身太り・むくみ・冷えが加速します。
僕がよく言うのは、
「歩くことは、血管をマッサージすること。」
歩くたびにふくらはぎの筋肉がポンプのように働き、血液を心臓へ押し戻します。
これが“第二の心臓”と呼ばれるゆえんです。
つまり、歩かない=血流が滞る=疲労・不眠・うつ傾向が出る。
歩く=代謝が上がる=気分も上がる。
30代・40代からこそ、“歩く投資”を始めよう。
1万歩が無理なら、まずは「1時間あたり3分立つ・動く」でもOK。
積み重ねが、未来の健康資産をつくります。
✅ 「座りすぎ」が寿命を縮める

ほぐして、ラダー:動けるカラダを取り戻す戦略
歩く習慣ができたら、次は「メンテナンスと反射神経」を磨く番。
① まずはほぐす
筋肉が固まった状態で動いても、血流は戻りません。
グリッドフォームローラーを使って太もも・お尻・ふくらはぎを徹底的にほぐしましょう。
ポイントは「痛気持ちいい」程度に30秒〜1分。
これで股関節の可動域が広がり、姿勢まで変わります。
✅ グリッド
② 次にラダートレーニング
「ラダー」とは、地面に置くハシゴ状のツール。
ここでステップワークを行うと、股関節の反応速度・下肢の連動性・バランス能力が一気にアップします。
40代でも、数分で「軽くなった!」と感じる人が多いです。
僕はいつも言います。
「ラダーを制する者は、下半身の若返りを制する。」
座りっぱなしの人ほど、足の神経伝達が鈍っています。
ラダーは“神経リセット”にも最適です。
1日10分。未来の足腰が変わります。

まとめ:歩くことは、未来への健康投資
・座り過ぎは、現代人の“静かな健康リスク”
・昔の日本人は、今の3〜5倍歩いていた
・30代・40代の不調は「歩かなさすぎ」から始まる
・歩いたら、ほぐし・動きを取り戻す
・血流を動かすことが、最強のアンチエイジング
健康は「気合」ではなく、「循環」で作られます。
1日の歩数を増やすことが、あなたの血流・代謝・集中力を全部底上げする。

「座る時間を減らせば、人生が軽くなる。」
1歩の積み重ねが、あなたの未来を変えます。
今日の“5分のウォーク”こそ、最高の健康投資です。
✅ 歩くとなぜいいか?

