華奢な体型に“説得力”を与える方法
骨格ウェーブの男性が抱えやすい悩み、それは「華奢」「頼りなく見える」「服が似合わない」という印象。
筋肉がつきにくく、線の細さが際立つ体型だからこそ、「俺、鍛えてるのに…」と自己肯定感が下がる方も少なくありません。
ですが、それは鍛える“順番”と“ポイント”を間違えているだけ。
実際には、骨格ウェーブこそ“曲線”と“厚み”を武器にできる体型なんです。
特に、お尻・胸・背中、この3大筋群を強化することで、姿勢が整い、シルエットがガラリと変わります。
骨格的に“広がりが出にくい”構造だからこそ、的確な刺激を入れることで、変化がハッキリ見えるという利点もあります。


骨格ウェーブ男子の構造的特徴とは?
まずは「なぜこの戦略が必要なのか?」を解剖学的に理解しましょう。
✅ 骨格ウェーブ男性の主な特徴
- 重心が低く、ヒップラインが下がりやすい
- 胸郭が縦に狭く、肋骨の広がりが少ない
- 肩が内巻きで、猫背傾向
- 筋腹が短めで、筋肥大が緩やか
- 脂肪がつくと下半身から蓄積する
この骨格パターンは、広がりのある身体というよりも“縦のラインが際立つ構造”です。
だからこそ、筋トレによって“横と奥行き”に厚みをつける必要があります。

骨格診断とタイプに合わせたトレーニング考えます 現役パーソナルトレーナーが骨格と体質に合わせたメニュー作成
薄いお尻には骨盤の再教育+高重量刺激を!
「自分のお尻をちゃんと見たことありますか?」
重心が高いなんて、、思ったことありますか?
実は、骨格ウェーブ男性のヒップは、下方に偏っていて“平たく・垂れ気味”な傾向があります。
なぜなら、骨盤が後傾しやすく、大臀筋・中臀筋が使われない姿勢を取りやすいから。
ここを改善するには、“フォーム矯正”と“高負荷の刺激”が絶対条件です。
【必須トレーニング種目と解説】
✅ 世界一細かすぎる筋トレ図鑑
1. スミスマシンスクワット
骨盤の前傾と、股関節の動きを引き出す王道種目。
足幅は肩幅よりやや広く、つま先を軽く外に向けることで、内旋しがちな股関節を矯正。
骨盤を立てる意識を持ち、しゃがんだときにお尻の下部にストレッチ感があるフォームを追求しましょう。
👉 ポイント:太ももよりお尻の収縮・ストレッチを意識。
2. スミスマシンヒップスラスト
骨盤の前後動作に対して、ダイレクトにお尻を使うことができる最強種目。
肩甲骨をベンチに乗せ、バーベルは恥骨あたりにセット。
お尻を持ち上げる際は、肋骨が開かないよう体幹を締める。
ピーク収縮ではお尻の中央がギュッと締まる感覚を得られればOK。
👉 ポイント:15回が限界になる重さで3セットは行いましょう。
3. バックエクステンション(ローマンチェア)
脊柱起立筋〜大臀筋〜ハムストリングスの連動を強化。
猫背・反り腰の補正にも効果あり。
体幹を固めた状態で、背中からお尻の“背面連鎖”を目覚めさせるイメージで動作を。
👉 ポイント:呼吸とテンポをコントロールし、反動を使わない。

胸筋の薄さを“見せ筋”に進化させる
猫背気味で、肩が前に出ていませんか?
これは骨格ウェーブに典型的な「胸郭の狭さと肩関節の巻き込み」が影響しています。
胸筋が育ちにくい原因も、姿勢と可動域の制限にあります。
つまり、鍛える前に「動作の軌道」と「負荷の抜け」を調整することが重要です。

【厚みを出す胸筋トレーニング】
1. スミスマシンベンチプレス
肩甲骨をしっかり寄せ、胸を張った状態をキープすることが最重要。
バーを降ろす位置は、乳頭やや下。
押し出すときは「胸を挟むように」意識すると筋肉が使える。
👉 ポイント:肩を使わず、胸から挙げる意識を絶対に外さない。
2. スミスマシンインクラインベンチプレス
上部胸筋はTシャツ映え、スーツ映えの鍵。
ベンチの角度は30〜45度。
肘が上がりすぎると三角筋に逃げるので、バーの軌道はややアゴ寄りに。
👉 ポイント:1セット目は軽めで神経を目覚めさせるのも◎
3. バタフライマシン(ペックデック)
胸の中央に寄せる“収縮の極み”。
ウェーブ体型は骨格的に胸郭が狭いため、この種目で胸の“割れ目”を作ることが重要です。
👉 ポイント:フィニッシュで一瞬、止める!これが効く。
🏠 自宅では、デクライン腕立て伏せもおすすめ。
脚を椅子に乗せることで、大胸筋の中下部を集中的に刺激できます。
✅ 自宅トレーニングセット
背中で“語る男”になれ!薄さを覆す曲線美を
「胸筋だけじゃない、上半身全体が薄くて華奢に見える…」
そんな悩みを抱えるウェーブ男性は、背中を変えればすべてが変わります。
背中を鍛えることで、
- 肩が自然に引けるようになる
- 姿勢が良くなる
- Tシャツやスーツの後ろ姿が圧倒的にカッコよくなる
骨格的にフラットな印象のある背面に、奥行きと広がりを加えるのが“男らしさ”への最短距離です。
【背中トレーニングの3本柱】

1. スミスマシン懸垂
スミスマシンにバーをセットして行う「補助付き懸垂」もOK。
特に広背筋の下部に効かせるように、胸をバーに近づけるイメージで引き上げる。
👉 ポイント:反動を使わず、降ろす時にゆっくり下げるのが超重要。
2. スミスマンシュラッグ
僧帽筋を鍛えると首元〜肩周りに厚みが出る。
バーは太ももの前に構え、肩を真上に引き上げる動作。“すくめる”ではなく“吊り上げる”感覚で。
👉 ポイント:反復よりも収縮感を重視せよ。
3. マシンローロー
菱形筋と広背筋の“奥行き”を育てる種目。
肩甲骨を引き寄せるイメージで、胸を張りながら行う。
シートの位置調整と、肘を引く角度で効き方が激変するので、必ず調整を。
👉 ポイント:肘は腰のラインに向かって引く。
✅ 懸垂マシン
まとめ:骨格ウェーブは“弱点”ではなく、“戦略”で伸びる型
骨格ウェーブは「筋肉がつきにくいから無理」と諦められがちですが
それは“適切な刺激と順番”を知らなかっただけ。
・お尻で重心を上げる
・胸で前面に厚みを出す
・背中で姿勢と奥行きを整える
この3点に集中して鍛えれば、あなたの印象は確実に変わります。
私は骨格ウェーブとして、そして15年以上のパーソナルトレーナーとして断言します。
“構造的に不利”とされる体型こそ、鍛え方次第で“圧倒的にカッコいいボディ”へ変わります。
重さを恐れず、戦略的に鍛えよう。
薄さを魅力に変えるのは、あなた自身です。
