ホッブズとダイエットが出会うとき
「自然状態」とか「社会契約」とか、「なんで急に哲学のホッブズが出てくるの?」と思われるかもしれません。
しかし、現実問題として、ダイエットや筋トレも“放っておけばカオス”になることは少なくありません。
つい夜中にカップラーメンを食べてしまったり、筋トレ器具を買ったはいいものの、、数週間でホコリを被ってしまったり…。
そんな“自堕落な自然状態”から自分を救うためのキーワードが、ホッブズの唱えた「社会契約」です。
ホッブズ的にいえば、「強力な主権者」=キツめのルールやコーチを利用し、自分の意志を“契約”によって管理することで、食欲や、怠惰といった欲望から秩序を取り戻すわけですね。


“自然状態”をダイエットで例えると?
まず、ホッブズの代表的な概念、、「自然状態」について。
ホッブズは、「国家や法律など何もない世界では、欲望むき出しの人間同士が争い合う“万人の万人に対する闘争”のカオスになる」と説きました。
これを、ダイエットや筋トレに当てはめると、こうなります。
- 「無制限に食べたい!」
- 「でも痩せたい、筋肉をつけたい!」
- 「だけど今日くらいはサボりたい…」
こんな感じで、欲望同士が、脳内で闘争を繰り返している状態です。
いわば、何の規律もない自然状態と言えるでしょう。
ここに秩序(=ルール)を持ち込まないと、あっという間に、計画は破綻しがちです。
実際、心理学研究でも「意思決定を曖昧なまま放置していると、目先の欲求(例えば“お菓子を食べる快感”)に負けやすい」と示唆されています。
現代行動心理学の観点でも、ホッブズが描いた「自然状態」は十分通じるところがあるわけです。

“強力な主権者”を召喚すべき理由
「万人の万人に対する闘争」を食い止め、平穏な生活を確保するために、ホッブズは“強力な主権者”が必要だと主張しました。
人々は自分の権利(ここでは“好きに食べる権利”とか“サボる権利”でしょうか)を譲り渡し、その代わり、安全や秩序を得る…というわけです。
主権者の例
- パーソナルトレーナーやコーチ
- 「筋トレメニュー」、「食事指導」、「定期的な測定」などを徹底管理してくれます。
- “鬼コーチ”による厳しい監視のもと、混乱状態になりがちな、ダイエット生活に秩序をもたらす。
- 「筋トレメニュー」、「食事指導」、「定期的な測定」などを徹底管理してくれます。
- アプリやツール
- 食事ログ、カロリー計算、歩数カウントなどを徹底的に追跡。
- 数字を、客観的に突きつけてくれる“冷徹な主権者”ともいえます。
- 食事ログ、カロリー計算、歩数カウントなどを徹底的に追跡。
- 家族・友人との誓約
- 「毎朝5時にジョギングするから一緒にやろう!」
- 「1ヶ月○kg痩せられなかったらおごりね!」
- 周囲との“契約”を担保に、行動を縛ることで、サボり癖を押さえつける。
- 「毎朝5時にジョギングするから一緒にやろう!」
要は、自分一人の意志だけだと負ける可能性大なので、あえて“支配力”を導入してしまうということです。
これは、ホッブズ理論をベースに考えると、非常に理にかなっているんですよ。


“社会契約”を実践するための具体的手順
では、実際にどうやって“社会契約”を、、ダイエット・筋トレに落とし込むか?
以下のステップを提案します。
(1) ルールを“明文化”する
- 食事ルール例
- 毎食ごとに、タンパク質を○g以上摂る
- 21時以降は、炭水化物を摂らない
- 毎食ごとに、タンパク質を○g以上摂る
- トレーニングルール例
- 週3回ジムへ行く
- スクワットを、1セットでもサボったら、その日は有酸素運動を追加
- 週3回ジムへ行く
紙やスマホの、メモなどに書き出し、“言語化”して可視化することで、なんとなくの「やろうかな…」を、「やるべきこと」に進化させます。
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(2) “主権者”を設定する
- パーソナル契約: お金を払ってトレーナーをつける
- コミュニティ契約: SNSグループや、友達同士でデータを共有し合う
- 自己契約: タスク管理アプリや、手帳でルールを厳格に管理、破ったらペナルティ
ここでのポイントは、妥協がきかない形にしておくこと。
例えば、ジムの前払い制度や、、記録の義務化は、意外と効きます。
(3) ペナルティ(罰則)とインセンティブ(ご褒美)を決める
- ペナルティ例
- ルールを破ったら、筋トレメニュー追加、または家族・友人への金銭的負担(奢り)
- 好きなスイーツを1週間お預け
- ルールを破ったら、筋トレメニュー追加、または家族・友人への金銭的負担(奢り)
- インセンティブ例
- 目標達成したら、新しいウェアを買う
- 月末測定で、理想体重なら“チートディナー”OK
- 目標達成したら、新しいウェアを買う
行動心理学では、アメとムチの両方を明確にすると、、行動が継続しやすいことが指摘されています。
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(4) 定期的に契約を見直す
- 毎週・毎月の進捗確認で「ルールの難易度」を調整する
- モチベーション低下を感じたら、ペナルティの内容や、インセンティブを再設定する
ホッブズの理論でも、主権者に権利を渡す代わりに、安全を得るわけですが、実際には人々の合意がないと統治がうまく機能しません。
ダイエットも同じく、“実行可能な範囲”で契約をデザインすることが、カギです。

メリット・デメリットを徹底解剖

メリット
- 自然状態のカオスから脱出
- 「食べたいけど痩せたい」の葛藤を管理したルールで整理し、行動が安定する。
- 「食べたいけど痩せたい」の葛藤を管理したルールで整理し、行動が安定する。
- 結果を出しやすい
- ホッブズ曰く、強力な主権者がいれば混乱は治まる。つまり、ダイエット・筋トレも、ブレにくくなる。
- ホッブズ曰く、強力な主権者がいれば混乱は治まる。つまり、ダイエット・筋トレも、ブレにくくなる。
- 心理的負担が減る
- 「考えずにルールに従うだけ」という仕組みは、日々の迷いや、誘惑に対する“決定疲れ”を減らしてくれる。
- 「考えずにルールに従うだけ」という仕組みは、日々の迷いや、誘惑に対する“決定疲れ”を減らしてくれる。

デメリット
- 自由が制限される
- 自由気ままに食べたい人には、、ストレスになる可能性大。
- 自由気ままに食べたい人には、、ストレスになる可能性大。
- 主権者との相性問題
- 厳しすぎるトレーナーや、、無理すぎるルールは逆効果。モチベーションが続かない。
- 厳しすぎるトレーナーや、、無理すぎるルールは逆効果。モチベーションが続かない。
- マンネリ化のリスク
- ずっと同じ“契約”だと、身体が慣れたり飽きたりするため、定期的にアップデートが必要。
- ずっと同じ“契約”だと、身体が慣れたり飽きたりするため、定期的にアップデートが必要。

“自由の制限”は、、ホッブズが理論で説いたとおり、ある種の必要悪。
しかし、秩序がなければ、フィットネスの成果も得られないので、このバランスこそが重要なんですよね。
まとめ:あなたの“リヴァイアサン”を育てよう
ホッブズの「社会契約論」を、、ダイエット・筋トレに応用するポイントは、自分なりのルール(契約)を作り、破れないよう“主権者”を設定し、守れなかったときの罰則や、達成できたときのご褒美を明確にすることです。
- 自然状態に甘んじると、きっと欲望に振り回される。
- 強力な主権者(コーチ、アプリ、コミュニティ、あるいはあなた自身の仕組み)を招き入れよう。
- 契約を破れば罰、守れば報酬。 これが一見、不自由に見えて、実は本当の自由を得る近道かもしれません。
最後に、あなたの“リヴァイアサン(=最強のルール)”が、、健全に機能するよう、定期的に見直しを忘れないでください。
そうすることで、“万人の万人に対する闘争”ならぬ“欲望vs.ダイエット”の争いを終わらせ、理想の身体をしっかりキープできるはずです。
ダイエットと、筋トレが続かなくて困っている方こそ、ぜひホッブズ流の社会契約を取り入れてみてください。
秩序と平和、そして美しきボディは、きっと手の届くところにありますよ!
以上、ホッブズ×ダイエット・筋トレの融合論でした。
やや強引に感じるかもしれませんが、欲望と秩序の関係性を考えるうえで、ホッブズの政治哲学は、実に示唆的です。
ぜひ、この“リヴァイアサン理論”を、、あなたのボディメイクに活かしてみてください。
