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声を仕事にしている人に筋トレは必須なのか?【声優・歌手・ボイトレ】

目次

声を出すのに筋肉も必要?





私はパーソナルトレーナーとして15年以上、数百人を超えるお客様と向き合ってきました。






その中には「声を使う仕事」をされている方が、意外と多くいらっしゃいます。





声優・歌手・アナウンサー・ナレーター・ボイストレーナー…。






共通するのは、どなたも“声が商売道具”であるということ。





そんな彼らが私のジムを訪れる理由の多くは、こんな言葉から始まります。





「ボイトレの先生が、“結局のところ筋トレが大事”って言ってたんです」







最初は半信半疑でトレーニングを始める方も多いですが、数ヶ月経つと決まってこう言われます。





「呼吸が安定して、声が前より出やすくなりました」
「長時間の収録でも、声が疲れにくくなった」
「姿勢を意識するようになって、響きが変わった気がする」







一見、筋トレと発声は関係なさそうに思えますが、






実は、声のパフォーマンスを決定づける“基礎体力”なのです。











声の仕事に筋トレが必要な理由





私は声の専門家ではありません。






けれど、身体の構造と機能を扱うプロとして断言できます。





声は喉だけで出すものではありません。






姿勢・呼吸・体幹・背中の安定性、、全身の統合運動として生まれるのです。





以下の3つの観点から、筋トレが声の質を変える理由を紐解きましょう。





① 呼吸筋群(横隔膜・腹横筋・肋間筋)の強化





発声の原動力は「呼吸」です。






歌手でも声優でも、どんなに美しい声質でも、呼吸が浅いと安定感が出ません






筋トレによって、腹圧を支える腹横筋や息を押し出す肋間筋






そして声の支点となる横隔膜が鍛えられます。





これにより、



  • 息を長く保てる




  • 強弱のコントロールが自在になる




  • 緊張しても声が震えない





という“呼吸の安定”が得られます。






つまり、筋トレはブレスコントロールの根幹をつくるのです。





② 姿勢の改善は「声の通り」を変える





どんなにボイトレを積んでも、姿勢が悪ければ声は響きません。






特に、デスクワークやスマホ使用で増えている「巻き肩」「猫背」。





この姿勢になると、胸郭(肋骨の広がり)が潰れ、






肺が十分に膨らまないため、呼吸が浅くなります。





反対に、背筋が伸び、胸を開いた姿勢では、






肺がしっかり膨らみ、空気を押し出す力が増します。





結果、、

声が前に飛ぶ。
音が抜ける。
聴き手の心に“届く声”になる。







姿勢は声の“見えないマイクスタンド”です。






その土台を作るのが、筋トレによる背中・体幹の強化なのです。





③ 背中は「声の共鳴室」





発声の基盤を支えるのは、広背筋・僧帽筋・菱形筋といった背面の筋肉群です。






これらがしっかり使えると、身体の中心(体幹)から声を支えることができます。





ボイトレ現場でよく聞く「背中で声を出す」という表現は、






まさにこの背筋群による姿勢の安定と声の共鳴を指しています。





筋トレで背中を鍛えることで、






喉や首に無理な力を入れずに声を響かせる“低負担ボイス”が実現します。





つまり、筋トレは喉を守りながら声を磨く最善のトレーニングでもあるのです。





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✅ 人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり







筋トレが必要ならば「宅トレ」では足りない理由





声の仕事をされているクライアントの多くが、こう話します。





「ボイトレの先生に“発声には姿勢が大事”って言われたんです」







それは本当に正しいアドバイスです。






しかし、その「姿勢を支える筋力」を自宅の軽い運動で鍛えるのは、正直難しい。





姿勢を長時間キープするには、重力に抗う強い背中が必要です。






それを作るのは、

  • 懸垂(チンニング)


  • デッドリフト



  • ラットプルダウン





といった負荷トレーニング




これらの種目は、背中・体幹・姿勢筋を総合的に鍛え、





「声を支える身体」をつくります。




宅トレは悪くありません。





しかし、プロとして声を磨くなら“プロ仕様”の筋肉づくりが必要です。





声は、あなたのキャリアを支える“ビジネス資産”なのです。





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筋トレ×発声の相関





発声研究では、「姿勢と呼吸筋活動の関係性」が明確に報告されています。






東京藝術大学・音声学研究などでも、体幹筋群の活性化が声帯振動の安定に寄与することが確認されています。





また、声楽家・俳優のボディワークにも「ピラティス」「ウェイトトレーニング」が導入されており、






世界的には「発声=全身運動」という認識が定着しています。





つまり、声の世界では今や「筋トレは発声訓練の一部」なのです。





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まとめ:声のプロこそ背中を鍛えよう





声優、歌手、アナウンサー、ボイストレーナー。






あなたが発する声は、単なる音ではなく「あなた自身の表現」です。





その表現力を高めるためには、



  1. 呼吸を深くする




  2. 姿勢を整える




  3. 背中で支える





この3つを実現できるのは、筋トレしかありません。





宅トレで姿勢を意識するのも素晴らしいことですが、






「重りを扱うトレーニング」でしか得られない安定感・深い呼吸・通る声があります。





筋トレは、声のクオリティを上げる“静かな裏方”です。






声を磨きたいなら、背中を磨け。






それが、現場で見てきた私の結論です。





 歌う人のためのはじめての解剖学:しなやかな発声のために 







声の仕事×筋トレのメリットまとめ



項目効果解説
呼吸息の持続・強弱コントロール横隔膜・肋間筋が強化される
姿勢背筋が伸び、声が通る背中・体幹が支える
声量声帯への負担軽減声が安定し疲れにくい
メンタル自信と集中力の向上身体の安定が心を整える







結論





声の仕事をしている方ほど、






ジムで背中を鍛える時間は「声の保険」かつ「最高の自己投資」です。





声は才能ではなく、体幹と背中で支える“技術”です。






だからこそ、声のプロは背中を鍛える。





それが、私が見てきた結果を出す声の人たちの共通点です。





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